岩手日報文化賞・体育賞は1948年に制定。社会、学術文化、産業経済、体育の各分野で顕著な功績や成績を挙げた個人または団体を顕彰するものです。
輝く歩み、古里鼓舞 岩手日報文化賞・体育賞、4人6団体受賞

第78回岩手日報文化賞・体育賞の贈呈式は3日、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで行われ、文化賞の3団体と体育賞2団体2人、障害者スポーツを対象とする体育賞・希望の1団体、中学生に贈る体育賞・未来2人の功績をたたえた。受賞者は社会、学術文化、産業経済、スポーツの各分野で一層の活躍と地域貢献への思いを新たにした。
文化賞の白龍(パイロン)(盛岡市)は高階岑子(たかしなみねこ)会長と高階勝雄社長が出席。白龍は終戦後、旧満州(現中国東北部)から引き揚げた高階貫勝(かんしょう)さんが1955年ごろ創業し、約70年の歴史を持つ盛岡じゃじゃ麺の専門店。県内外のファンに愛され、盛岡三大麺の一つとして確かな地位を築いている。
県芸術文化協会は柴田和子会長が出席。同協会は、県内の市町村や専門別の計61団体をまとめ、県民の芸術文化活動をさまざまな形で支援している。県、県文化振興事業団などと県内最大の総合芸術祭、岩手芸術祭を毎年開催している。協会は今年、50周年の節目を迎えた。
ニッコー・ファインメック(一関市千厩町)は小野寺真澄社長が出席した。同社は県内唯一の小型家電リサイクル法認定事業者で、使用済み携帯電話やパソコンなどから金や銀などの希少資源を取り出す独自の高い技術を持つ。東京五輪でメダルに使う金属を供給したことでも注目された。
体育賞は、国民スポーツ大会などで優勝した選手ら9人(代理出席含む)が式に臨んだ。
岩手日報社の川村公司社長が受賞者の功績に触れ「皆さまの歩みは一つとして同じものはなく、実直な積み重ねのたまものだ。岩手の未来を鼓舞するものでもある。家族や関係者の尽力にも敬意と感謝を表する」とあいさつ。文化賞は賞状と正賞の独鈷釜(どっこがま)、体育賞はクリスタル盾などが贈られた。
達増知事、内舘茂盛岡市長らが祝辞を述べ、受賞者は喜びや周囲への感謝を語った。
第78回岩手日報文化賞決まる
岩手日報社は2025年度、岩手日報文化賞を3団体に、体育賞を2団体と2人に、障害者スポーツを対象とする体育賞・希望を1団体に、中学生をたたえる体育賞・未来を2人に贈ることを決めました。贈呈式は11月3日、盛岡市愛宕下の盛岡グランドホテルで行います。文化賞・体育賞は1948年制定で、第78回となります。社会、学術文化、産業経済、体育など各分野から、選考委員会(委員長・川村公司社長)の審査を経て、顕著な功績を挙げた方々を顕彰するものです。
文化賞は盛岡市の白龍(パイロン)(高階岑子(みねこ)会長)、県芸術文化協会(柴田和子会長)、一関市千厩町のニッコー・ファインメック(小野寺真澄社長)の3団体に贈ります。
【文化賞】
白龍(盛岡市)
白龍は55年ごろに創業し、約70年の歴史を持つ盛岡じゃじゃ麺の専門店です。「元祖」ののれんを守り、県外にも知られる行列のできる店となり、盛岡三大麺の一つとして確かな地位を築きました。
県芸術文化協会
県芸術文化協会は、県内の市町村や専門別の団体をまとめ、県民の芸術文化活動をさまざまな形で支援しています。県内最大の総合芸術祭、岩手芸術祭を毎年開催し、協会は今年、50周年の節目を迎えました。
ニッコー・ファインメック(一関市)
ニッコー・ファインメックは県内唯一の小型家電リサイクル法認定事業者で、独自の高い技術を持つ優良企業です。東京五輪で、使用済み携帯電話などからメダルに使う金属を供給したことでも注目されました。
【体育賞】
▽花巻北高弓道部女子団体
第43回全国高校選抜弓道大会女子団体優勝
▽ホッケー少年男子岩手
第79回国民スポーツ大会(国スポ)少年男子優勝
▽松井大和さん(27)=盛岡・シリウス
第79回国スポ冬季大会スピードスケート成年男子500メートル優勝
▽菊池晴太さん=盛岡四高3年
全国高校総合体育大会(インターハイ)陸上男子800メートル優勝
【体育賞・希望】
▽アスレクト(菅野聡代表取締役)
「卓球バレー」の普及と競技力向上に貢献
【体育賞・未来】
▽中嶌永遠さん=一戸・奥中山中3年
第62回全国中学校スキー大会距離男子5キロクラシカル優勝
▽北謙信さん=一戸中2年
第33回JOCジュニア五輪カップ全国中学生なぎなた大会男子個人試合優勝