価値のある情報を伝える
陸前高田支局記者菅原 真由
東北大学文学部卒
2020年入社。報道部県警担当として県内各地の事件、事故などの取材を担当する。2021年4月に陸前高田支局に赴任。宮城県仙台市出身。
(2021年撮影)
陸前高田市は岩手県沿岸南部に位置し、10年前の東日本大震災では大きな被害を受けました。市街地に野球場や文化施設も完成し、新たなまちづくりが進んでいます。
入社1年目で事件や事故の取材を担当する中で、被害に遭われた方や事件に巻き込まれてしまった方に取材をさせていただきました。同じ被害を繰り返さないために「伝えたい」という気持ちでお話を聞きますが、つらいことを思い出していただくことへの申し訳なさを感じないことはありません。
支局に赴任し、震災で被害を受けた方やご家族を亡くした方とも「被災者」「被災地」というくくりにせず、一人一人としっかりと向き合って一緒に考えて、伝えていきたいと思っています。
複雑な時代だからこそ、価値のある情報を集約して伝える新聞社の仕事の重要度は増しています。SNSやネットニュースなどでは、自分の見たいことだけを見ることができます。その中で、知る必要がある出来事やニュースが見られないまま埋もれてしまっています。
同世代にもっと社会の動きを知って、関心を抱いてもらえるようなニュースを届けられるようペンをとっていきたいです。