岩手日報社には、多種多様な業務を手掛ける部署があります。社員は毎年「異動希望調査」を記入して、挑戦したい仕事や勤務地の希望、家族の状況などを会社に伝えることができます。このほか所属長と自らのキャリアデザインに関する面談を行い、人員配置の状況や本人の適正などを踏まえて異動が決まります。
■記者職
入社後は基本的に本社報道センター報道部、文化部、運動部、紙面制作を担うニュースセンターで勤務し、仕事の基礎を学びます。その後は本人の希望や適性を考慮し、県内の支社局もしくは東京支社に異動する場合もあります。幅広い分野での執筆、紙面制作を経験しながら、40歳前後で記者の原稿をチェックする「デスク」として、後輩を指導する立場で働く人もいます。

■ビジネス職
記者職と同様に、入社後は基本的に本社の販売局か総合ビジネス局で勤務し、販売部、広告部、事業部、ビジネス開発部のいずれかに所属し仕事の基礎を学びます。その後は本人の希望や適性を考慮し、県内支社局のほか東京、仙台支社に勤務します。

■ITエンジニア
ITエンジニアには、ニュースのWEB配信や自社サイトの制作・運用、自社事業のライブ配信を行うフロントエンド業務を担うデジタル戦略部と、新聞制作業務に欠かせない社内インフラやサーバー、セキュリティの運用管理を担うバックエンド業務を担うシステム部の2つの職場があります。いずれも基本的に本社に勤務します。

■総務職
会社運営の司令塔として、総務局の総務企画部が経営、情報収集・管理、資材管理など総務全般を担当。人事部が採用、研修、給与、福利厚生など人的資本に関する業務を担います。経理部は財務の中核で、税理士・会計士等の資格取得者については、一般試験とは別に職歴などを参考に採用を決めることがあります。本社に勤務します。

■キャリアチェンジ
多種多様な職種がある新聞社は「職種のデパート」ともいわれるだけあって、キャリアも人それぞれです。本人の希望やライフステージを考慮し、それまでの分野と違った新たな仕事にチャレンジすることも可能です。実際に、ビジネス職として入社し記者として活躍している社員もいますし、記者職として入社し現在はビジネス職として活躍している社員もいます。
