外勤部門は、編集局の報道センター報道部、運動部、文化部のほか、県内13支社局、さらに東京支社で、岩手県に関するニュースを取材しています。
記者の仕事は、社会、政治、経済、教育、国際、IT・科学、環境、農林水産業、医療福祉、文化、暮らし、スポーツ、地域の話題などを、毎日様々な人と会い、取材して記事を書きます。人に会うことや、人の話を聞くことが好きな人にとっては、とてもやりがいを感じる仕事です。
カメラマンとして災害や事故の現場、人々の営みや岩手の自然を撮影する写真記者もいますが、通常の取材では記者が1人で取材と写真撮影の両方をこなします。
取材を元に書いた原稿や写真は、本社編集局に一括して集まります。報道部、運動部、文化部のベテラン記者であるデスクや支局長が、内容や表現をチェックします。チェックを受けた原稿は、必要な場合は書き直しや追加取材をして記事が完成します。
内勤部門は本社のニュースセンターが担っています。ニュースセンターでは、ニュースの価値判断、見出し付けや紙面レイアウトを、30人ほどの記者たちが日替わりで担当します。岩手日報の記者が書いた記事のほか、通信社から配信される国内外のニュースを取捨選択し、紙面を完成させます。ニュースが締め切り時間ギリギリに飛び込んでくることもあり、限られた時間の中で正確な紙面を作るために、文章力や語彙力はもちろん、様々なジャンルのニュースに関する幅広い知識と好奇心が求められる職場です。
県内13カ所の支社局には、市町村の規模に応じて1~3人の記者が配置されています。担当エリアは、支社局がある市や町の周辺市町村で、行政や事件事故、経済や教育、岩手県の基幹産業である漁業や農業、林業など、さまざまな分野の取材を担当します。地域に暮らしながら取材に当たることから、住民との距離の近さこそが支社局勤務の醍醐味とも言えます。「県南」や「沿岸」「盛岡・県北」など担当エリアのニュースを重点的に紹介する「地域欄」は、岩手日報の紙面の「看板」とも言えます。