社員紹介

菊池健生

寄り添って向き合う

報道部記者菊池 健生

東北学院大学経済学部卒
2013年に入社し、報道部に写真担当記者(カメラマン)として配属される。久慈支局、報道部県警担当、盛岡市政担当などを務める。第63次南極地域観測隊の同行取材を担当する。盛岡市出身。

(2021年撮影)

 学生時代から山登りや全国各地を自転車で旅することが好きです。

 大学2年の終わりに、東日本大震災を経験しました。当時は自転車で宮崎県を旅している途中。テレビで東北の惨事を目にし、言葉を失ったことを鮮明に覚えています。

 就職活動を前に自分が進みたい道を考えたとき、震災直後に岩手にいられなかったからこそ、地元に戻って古里のためになる仕事に就きたいと考えるようになりました。

 久慈支局時代、東日本大震災で家族を亡くした方にお話をお聞きしたことが、県紙として「寄り添う」報道への思いを強くしました。

 取材は報道する側の一方的な思いを押し付けるのではなく、お話をしてくださったことで気持ちが整理でき、前に進むきっかけになれるよう丁寧に向き合うことが大切だと思っています。そして、報道することで読者に共感が広がり、例えば防災への意識を高めるなど社会をよい方向に変えていくことが担う役割だと考えます。

 2021年11月から1年4カ月間、第63次南極地域観測隊に同行し、現地で行われている研究や観測、隊員の暮らしなどを取材します。県内外の方に南極や観測隊の様子を身近に感じてもらえるよう発信していきたいです。

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