記事を書こう!
わかりやすい文章を
記事は、取材した情報を多くの人に伝えるための文章です。無理にじょうずに書こうとせず、読む人のことを考えて、わかりやすい文章を心がけましょう。
①
書く前に内容を整理
いきなり文章を書きはじめるのではなく、「なにを伝えるか」「なにを書きたいか」を先に整理しましょう。記事全体の組み立てを先に考えておくと、はやく書きあげることができます。
②
段落ごとにまとめる
文章は段落ごとにまとめるように組み立てましょう。1段落には1つのことがらを書くのが基本。1つのことがらが2つ以上の段落にまたがってもいいですが、1段落に2つ以上のことがらがまじらないようにしましょう。
1段落は100~150文字くらいの長さだと読みやすくなります。それより短いのはかまいません。
③
大事なことから順番に
新聞記事は、最初の段落にいちばん大事なこと、記事の要点がわかる文章を書きます。この第1段落を「リード」とか「前文」といいます。2段落目から後も、大事な順番、伝えたい順番に段落を続けます。
リードは「5W1H」が基本です。When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)をもりこめば、しっかりしたリードができあがります。
④
まちがいをなくそう
書きまちがいや変換ミスはだれにでもあります。新聞ができあがってたくさんの人に配る前に、まちがいは全部見つけて、直してしまいましょう。作っている途中でもいいから、先生や友だち、家の人などに見てもらうといいでしょう。
見出しをつけよう
「要約」と「引き込む」
見出しには2つの役割があります。1つめは、記事の大事なところを短くまとめる「要約」。もう1つは、読者がその記事を読みたくなるように「引き込む」ことです。
①
「読む」でなく「見る」
記事はじっくり「読む」ものですが、見出しは一目「見る」ことで意味がわかるのが理想です。
1本あたり8~10文字を目標にがんばってみましょう。少しくらいオーバーするのはかまいません。
文字数がかぎられますから、同じような言葉や表現を何回も使うのはさけましょう。「が」「で」「を」などの助詞をはぶくことで、意味を変えずに文字数を減らせる場合もあります。
②
基本形は「主」と「脇」
見出しは、1本だけとはかぎらず、2本以上を組み合わせることができます。いちばん基本なパターンは「主見出し」と「脇見出し」の2本セットの組み合わせです。
主役が主見出し。主見出しをおぎなう、やや小さめの見出しが脇役の脇見出しです。ほかにもたくさんのパターンがありますが、まず基本パターンで練習してみましょう。
③
キーワードを探そう
見出しは、記事の内容を正確に要約しなければなりません。いろんなやり方がありますが、記事の中からキーワードをえらんで、組み合わせることで見出しがつくれます。「必要な言葉」「使いたい言葉」などをいくつかえらぶことからはじめましょう。えらび方や組み合わせ方で、いろんな見出しがつくれます。
「愛媛小学校 秋の大運動会」とか「通学路の安全調査結果について」などはタイトルであって見出しとはいいません。見出しは、かならず記事の内容からつけましょう。
④
表現工夫し魅力的に
正確さは大事ですが、正しいだけでは読む人を十分には引き込めません。キーワードをつなげてできあがった見出しも、単語や言い方を変えることで、より魅力的になることがあります。
見出しには「これが正解」というのはありません。いろいろ工夫して、何通りも考えてみましょう。