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創刊150周年記念 岩手日報文学賞

岩手への想い 小説に

2026年に創刊150周年を迎える岩手日報社は「岩手日報文学賞」の小説を募集します。
岩手に流れる文学の水脈を継承し、未来に向けた新たな才能を待望します。
岩手日報文学賞受賞者には、岩手日報連載小説執筆の権利が与えられます。
〝既成の丘〟を越えた清新な作品をお待ちしています。

選考委員

柚月裕子さん
柚月裕子さん

 世の中には、自分を表現する方法がたくさんあります。歌、絵画、料理、ほかにもいろいろあります。そのなかのひとつに文章があります。

 エッセイや小説などですが、それらは数多ある言葉の繋がりです。

 たくさんの言葉のなかから、自分の気持ちを一番表せるものを選んでください。喜び、悲しみ、辛さ、楽しさを綴ってください。

 同じ景色を見ても、美しいと思う人がいれば、もの悲しいと思う人もいます。同じ歌を聞いても、楽しいと感じる人もいるし、淋しいと感じる人もいます。あなたはなにをどのように感じてもいいのです。大人も子供も、男の人も女の人も、日本の人も外国の人も、誰もが気持ちは自由です。

 岩手にどんな想いがありますか。好きな土地ですか。楽しい思い出がありますか。辛い思い出がありますか。

 あなたはなにを伝えたいですか。あなたの心を読ませてください。あなたの気持ちを、全力で受け止めます。

ゆづき・ゆうこ

1968年釜石市生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、13年「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞、16年「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞受賞。18年2月~19年1月、岩手日報紙上で「暴虎の牙」連載。著書に「盤上の向日葵」「ミカエルの鼓動」など。山形県在住。

沼田真佑さん
沼田真佑さん

 あまり考えすぎず、とにかく書いてみてください。書き手の思い入れがきゅうくつで、小説が逃げてしまう場合があるからです。そうして、気の向くままに書き進めたあとでは、それまでの道筋をとことんまで検討し、そこから再出発する。この思考の積み重ねをつうじて道がひらけたり、ときには四十枚あった原稿が四枚にまで減ったりと、いろいろなことが起きるわけです。大変な道のりですが、書き手の気骨というか本気度のほどを、小説のほうでも見ているはずです。

 型破りなものも、型にはまったものも、熱いものでも冷たいものでも、どんなものでも飲みこんでしまう、小説というのは途方もなく大きな器のようなものでもあります。肝心なのは、そこに「音」が鳴っているかどうかということで、おそらくはすべての書き手に固有のその「音」を、読み手が受けとめることで初めて、ひとつの小説が誕生したということにもなるのかもしれません。

 聞いたことのない数多くの「音」との出会いを心待ちにしています。

ぬまた・しんすけ

1978年北海道小樽市生まれ。福岡市で育ち、西南学院大卒。盛岡市に住んでいた2017年、デビュー作「影裏」で第122回文学界新人賞、第157回芥川賞を受賞。18年4月~19年3月、岩手日報紙上で「鞭独楽日記」連載。近刊に「幻日/木山の話」。仙台市在住。

岩手日報文学賞

1編
正賞:記念品、岩手日報連載小説執筆の権利(新作)
副賞:賞金100万円

岩手日報文学賞佳作

数編
賞金各10万円

締切

2025年12月31日

郵送の場合は当日消印有効
WEB応募の場合は当日24時まで

募集要項

題材
岩手県の文化や風土、人物などをモチーフにした作品
枚数
400字詰め原稿用紙で80枚以内
応募要領
  • 未発表作品に限る。応募は1人1編。
  • 用紙応募の場合、A4判用紙を使用。原稿はクリップで右肩を綴じ3部送る。パソコン原稿は30字×40行の縦書きで片面印刷する。
  • 表紙に①作品タイトル(ふりがな) ②原稿用紙換算枚数 ③筆名(ふりがな) ④郵便番号 ⑤住所 ⑥氏名(ふりがな) ⑦生年月日(年齢) ⑧職業 ⑨電話番号 ⑩経歴(学歴・職歴・文筆歴) ⑪出身地 ⑫メールアドレス(所有の場合)―を明記する。
    2枚目に200字以内にまとめた「あらすじ」を添える。
    3枚目から原稿本文を始める。
  • 原稿には必ず通し番号を入れ、1ページ目の欄外右側にタイトルを記す。CDやUSBなどに入れたデータ(PDFを除く)を添付する。
  • WEB応募の場合、応募フォームに沿って必要項目を入力する。
様式
表紙、あらすじ、原稿の様式は以下からダウンロードすることができます。(任意)
審査
予備選考を経て、選考委員が最終選考します。
発表
最終候補作は2026年5月、受賞作は6月に岩手日報紙上と岩手日報HPで発表予定。岩手日報文学賞受賞作の全文は岩手日報紙面に掲載します。全受賞作の全文は「北の文学」特別号に収録します。
おことわり
発表の際は作者の筆名と本名、在住市町村、年齢、写真を原則掲載します。応募作品は返却しません。選考に関するお問い合わせには一切応じられません。受賞作の複製権(出版権を含む)、公衆送信権、映像化権等の利用権(2次利用を含む)は岩手日報社に帰属します。
主催
岩手日報社
特別協賛
岩手銀行

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郵送で応募

〒020-8622 盛岡市内丸3-7
岩手日報社「岩手日報文学賞」事務局

WEBで応募

お問い合わせ

岩手日報社「岩手日報文学賞」事務局
Eメール:nippobungakusho@iwate-np.co.jp

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